2005-05

.


■ diary / 2005-05-01

世間ではどうもロマンシングサガの新作が流行ってるみたいで、ネットはともかく現実でもあっちを見ればおもしろい、こっちを見ればおもしろいの連呼。 今日も友達二人がミンサガ話に花を咲かせているのを横で聞いていたんですが、急にその友達が「お前どこまでいったの?」と僕がミンサガをプレイしているのを自然の摂理とでも 言うかのような流れで話しかけてきた。もちろん、お金と言う先立つ物が無い僕はミンサガをプレイしていなかった。

傍から聞いていて羨ましいく思っていたが、我慢して中古になるのを待っていた僕に対してあまりにも酷い言葉。さすがの僕もトサカにきた。 「ふざけんなバカ!皆が皆ミンサガやってると思ってんじゃねーよ!!さっきから聞いてりゃ空気読め!」マジキレした僕を見て、友達二人も意気消沈。 「ご、ごめん。今度ミンサガ貸すよ」こうしてお金を払うことなくミンサガをプレイする事に成功した、訳がなく僕は仲間外れになるのを恐れて「あー、まだ全然最初だよー(笑)」などと嘘を吐いてその後も続いたミンサガ話しに凄い勢いで適当な相槌を打ったのだった。



■ diary / 2005-05-03

聞いて驚くがいい!何と、この前僕が飢えた獣の如く欲しいと叫んでいたミンサガを手に入れることに成功したのである!!品薄で手に入らないと言われていたのだが、ヨドバシにいったら普通に山積みにされていたので唖然とした。 唖然としつつも僕はミンサガを手に取り、そのままレジに向かい、ヨドバシのポイントを使って4000円で購入し、代金を払う途中小銭をぶち撒けて店内を騒然とさせ、恥しさのあまり急いでその場を去ろうとした僕の目にある物が映った。その名も究極の携帯ポータブルmp3オーディオ!Ipodなのである!!!(ドヒャー!) 前々から欲しかったこの神器の携帯プレイヤーに、僕は転校した小学校にいたクラスの美少女に一目惚れしてしまったような、そんな淡く、切ない、恋にも似た思いを感じてしまった。

正確に言えばIpodでは無く、デザイン、大きさの面からして遥かにIpodを凌駕し、6GBのHDに収納出来る曲は1500曲以上。重さ僅か103g、薄さ12.7mm、幅50.8m、革心的なクイックホイールによる片手操作、バックライト付きの高解像度LCDディスプレイを搭載し、 Apple Computerが開発した有史始まって以来の最大の子機!Ipod miniその物なのであるッ!!!欲しい。凄く欲しい。

「隊長!!これ以上物欲を制御することは不可能です!!」

「諦めるな、我々が最後の砦なのだ!何としても奴を食い止めろ!!」

「ゲハハ、俺様に適うとでも本当に思っているのかー!」

「くぅ、強い。こいつはPSP以来の強敵だ!!」

「ゲハハハハ!!お前らのようなちんけな“意思”など俺様の“欲望”には到底及ばないわ!くらええええ!!!!」

「「うわあああああああああ!!!!」」

僕の脳内に物欲を制御する軍事機関があったならばこのように圧倒的物欲によって敗れてしまうことは明白。即ち僕はIpod miniに手を伸ばし購入札をレジへと持っていこうとしたのだが、ここにきて神の意思か、はたまた奇跡か、僕はその歩みを停止し思い止まった。 何て事はない、ここでこのIpod mini(27000円)を買ってしまうと、ワタクシこの一ヶ月どうやって生きていくのかしら?と言った神の意思でも奇跡でも何でもない、生命の自己防衛機能が発動したのだった。危ない危ない。あと少しでとんでもない事になるとこだった。Ipodは欲しいが、この時期にこんな高価な物を買ってしまうと 普通に餓死する可能性が高い。ここは一つ涙を惜しんで次の機会に備えよう。コツコツ貯金して買おう。そんな事を考えながらヨドバシを意気揚々と出た僕のその右腕には、ミンサガと共に、夢か現か、Ipod miniの姿がーー!!!幻!?否!この重量感!それは!間違いなく!僕が購入した!Ipod mini(27000円)の重み!! 即ち、この先僕はどうやって生きていけばいいのか、もはや、餓死するのは時間の問題なのである!!


■ diary / 2005-05-11

バイトを辞めてダラダラと数週間の時が経過した。その間にも僕の貯金はナイル川の滝の如く流れていき、金は天下の回り物といった感じに世の中をグルグルと回っていたことだろう。 今、あなたが持っているそのお金。もしかしたら僕のかもしれませんよね?返してくださ。え、返せないって?わあ、泥棒するつもりですか(笑)いやー怖いわぁ、これだからインターネットをしてる人は怖い。 警察に通報させて頂きますわ(笑)せいぜい捕まらないように祈っておいてください(笑)

みたいな感じで、オンラインゲームで見かけるむかつくマナー房になってでもお金を欲するほどに僕はそれはそれはひもじい生活を送っていた。そんな僕だがふと空腹に耐えかねて冷蔵庫を開けた時に中に入っているものを見て唖然とした。 そこには食いかけのコアラのマーチと空のペットボトルしかなかったのである。瞬間僕の脳裏に“餓死”の二文字が浮かび、部屋の片隅に放置してあったフロムAを再び掴み取るまでそう時間は掛からなかった。こうなってはバイトを選んでいる暇は無い。 何でもいいから働かなければ。僕はとりあえずめんどくさいので家の近くで働けるバイトを探した。パラパラとページをめくってバイトを探すこと僅か一分。決まった。家に近く、勤務時間も支障ないようだ。あまりにも適当過ぎる気がするがとりあえず電話して面接を受けることに。 前回はかなりの好青年っぷりを発揮したにも関わらずどういう了見か落とされてしまったので、今回はより念入りに真面目な学生をアピールする事にした。

そして面接当日。それはそれは見事に、完璧に、愕然とするほどに、遅刻をした。4時に面接だったのだが、僕が着いたのは5時。初日に、初日っていうかまだ働いてもいないのに遅刻。これはかなりのマイナスポイントだ。 必死に言い訳を考え、叔父さんが急病で運ばれ、その関係で遅れてしまったとすることに。本当の所はただの寝坊で、起きたのは何と4時半という口舌し難い理由だったんだけど。とにかく、僕は目的地に到着。係りの人に案内されるがまま付いていった。 その時初めて自分の身なりの酷さに気付いた。ズボンは穴が開いてるジーパンで上は趣味の悪いガラ物の長袖Tシャツ、ピアスは付けっ放しだし、髪はボサボサ。何処からどう見ても真面目な好青年学生には見えるはずも無い。だが、時既に遅し。僕は事務室に入れられ、 何やら“係長”とい役職でアダ名は“魚類”と思わしき魚顔の男と対面した。どうやらこの男が僕の面接をするらしい。早速、今日遅刻したのは叔父が倒れたせいだと説明して納得してもらう。ちなみに叔父は僕の保身の為に今までで10回以上は急病にされている。

面接官は僕の嘘に騙され「それは大変だったね」と気の毒そうにしていたので、何とか遅刻のマイナス分は帳消しに出来ただろう。そして面接が開始される。っと思ったがいきなりB5用紙を渡され「それやっといて、時間は30分だから」と言って立ち去ってしまった。残されたのは僕は呆けたようにその紙を手にとった。瞬間、絶望。 そう、もうお分かりだろう。なんと、信じられないことに、筆記テストがあったのであるッッ!!!!!ひぎゃー!!!!!!!意味不明!!!!お、お前!バイト内容は軽作業って書いてあるやんけ!!頭使わねーだろ!!筆記テスト、てゆうか何!?数学!?!?ふざけんな!!!

もはや僕は絶望を通り超えて怒りさえ生まれてきた。 そんな感じで信じられないような事が起こったんだけど、長くなったんで続きはまた今度。

■ diary / 2005-05-13

前回の続き。

戦後最大の飢餓に苦しむRYOはお金を得るべくバイトをする事に。面接を受けて晴れて職を手にしようとする彼に筆記試験という理解不能なテストが襲い掛かる! 果たしてどうなる?!

そんな訳で、筆記試験。数学と一般常識って奴が混じった試験で、割と就職試験などで使われそうな代物。だが、それは就職試験の話しであり、バイトの面接でこんな試験を受けるなんて事はありえない。 そもそもバイト内容は前回も記した通り軽作業な訳で、フロムAにも『誰にでも出来る簡単な軽作業を行っていただきます』といった謳い文句がついている。果たしてこの誰にでも出来る軽作業の何処に頭を使う余地があるのか?数学や一般常識が必要なのか?答えは、NO!だ。 ふざけやがって。誰がこんな試験真面目にやるか!!適当に書いて魚類(面接官)に投げ返してやるぜ!!!

と、言うのはたてまえで、本当は全然これっぽっちもテストが分かりませーん!!!!!(笑)僕、バカでーーーーす!!!!!(笑)はてさて、数学。レベル的には中学生レベルだと思うが最初の簡単な問題はともかく、中盤から後半にさしかかるにあたる因数分解だの?連立なんたらかんたらなど?もうそんな知識は、遥か以前。それこそ 人類がマンモスを追いかけて「ウホヌラバ!ウホヌラバ!」と踊り狂っていた頃に忘却の彼方へと消え去ってる訳でして、今更中学の数学など「やれ」と言われても「無理」と満面の笑みでお返しするのがやっと。次に一般常識。これは数学よりはまだマシに出来たと自負するが、それでもちょっと頭のいい中学生に完敗する程度の出来。そんなこんなで、どう楽観的に見積もっても60点いかない。 合格基準はよく分からないけど、恐らく70点か80点はとっておかなければならないと思うので、面接を受ける前に自分の中で落ちたことが確定してしまった。

それ以降の面接たるや散々なものでして、落ちたことが確定した僕は好青年演技など微塵も出さす、いつも道理の僕。つまりは、やる気と根気の見られない淀んだ眼差しで、適当さ丸出しの発言をし、最終的に面接官の目の前で欠伸をするという言語道断な、要約するにダメ人間っぷりを発揮したのでした。 結果は後日電話で知らせれくれるらしく、翌日にはその電話がかかってきた。

「もしもし」

「あ、先日は面接にお越しいただきありがとうございました」

「あーはいはい」

「結果の方なんですが、弊社の方で働いて頂く事にいたしました。都合がよろしければ明日にでも仕事の説明をさせて頂きたいんですが?」

「あ、そうですか。明日は5時以降なら大丈夫です」

「では、明日の5時でよろしくお願いします。失礼します」

「はい、失礼します」


面接をする意味が分からない。

■ diary / 2005-05-17

朝起きて、ロフトから降り、歯を磨き、顔を洗って、ロフトを登り、寝た。

えーーーーーーーーーーーーーッ!?!?!?!?

寝た?!二度寝!?!?朝起きてからあれだけの行動を遂行し、目覚めのデフォルトスキルである洗顔まで行っておきながら寝たーーー!!!!! 次ぎに起きたら4時って(笑)完全なまでの遅刻って(笑)レポートの締切日って(笑)笑い事じゃねーよチンカス!!!!

まあ、チンカスは僕だよね。あそこまで究極な二度寝を出来る人はそういないんじゃないかな。でもね、言い訳がましくなるかしれないが、これには理由がありまして。 最近の僕の睡眠時間ときたら普通に死因『睡眠不足』となりかねないレベル。何でこんなに寝てないのかと思えば、オンライゲームをやったりミンサガやったりしてるのが原因。今、「それお前が悪いんちゃうん?」って思った奴。いるだろ?あ?お前、今そう思ったんだろ!?うん、正解。弁解の余地なくして僕が悪い。 であるからして、今日から徐々にではあるが睡眠時間を増やしていこうと思う。もちろんいきなり12時寝などは僕には到底できないので、自分でも気付かない程度に生活改善をしていき、1、2ヶ月後には真人間に戻ってるって、デビッド・カッパーフィールドもビックリなイリュージョンを行う寸法。

そういった訳で、僕はこれからオンラインゲームに励むのでみんな僕の分まで良い夢を見てくれよな!最後に僕のような睡眠不足で悩んでる方々にこの歌を贈ります。作詞、作曲:CHICKSで『すいみん不足』



『今日もいつもの睡眠不足頭が 痛くなっちゃうよ
いつもの学校のいつもの教室 あの子は今日も元気だね
睡眠 睡眠 睡眠 睡眠 睡眠不足

今日もいつもの睡眠不足 体がほてってきちゃったよ
たくさんやることはあるのに 頭がちっとも働かない
あの子が私を悩ませる 私はあの子を悩ませる
みんながみんなを悩ませる みんなが心を痛めてる

ああ空はこんなに青いのに 風はこんなに暖かいのに
太陽はとっても明るいのに どうしてこんなに眠いの?
睡眠 睡眠 睡眠 睡眠 睡眠不足』



■ diary / 2005-05-27

この前、ビートマニアというまさに“今更”な代物を購入した。専用コントローラとソフトを合わせて、11000円というサラリーマンで言う所のマイホームにあたる大きな買い物だったんだけど、帰りに本屋に寄ったらおもしろそうな小説があったので購入してみた。 『リアル鬼ごっこ』と『そのケータイはXX(エクスクロス)で』という小説で、久々に小説を買ったので僕はビーマニをやる前にちょっと読んでみようと、リアル鬼ごっこを手に取り、30分後、その小説を全力で壁に投げつける僕がいた。もはや、人智を超えるレベルでおもしろくなかった訳だが、この小説の帯には20万部を超えるベルトセラーだとか?バトルロワイアルを超えただとか?そんな謳い文句がついているのだ。 もしかしたら、後々おもしろくなるのだろうか?現時点でまったくこれっぽっちもテニスの王子様よりもおもしろくないのだけど、後から帯の謳い文句にもあるように、物凄くおもしろくなるのかもしれない。

僕はそう思うことにして、さらにその小説を半分以上読んだ。しかし、後に湧いてきた感情は“怒り”以外の何ものでもなかったのである。時間をドブに捨てたとはまさにこの事。何よりも後悔するのは、こんな糞小説に500円もの大金を払った事と、その糞小説を半分以上も読んで時間を無駄にしてしまった事。そして一番驚くべき事は、こんな小説が何故20万部も売れたのか、だ。僕の感性が悪いだけで、本当はめちゃくちゃおもしろい小説なのだろうか。そう思って、一応、リアル鬼ごっこの評価をネットで検索したんだけど、それはそれは酷い酷評。つまり僕の感性は間違っておらず、リアル鬼ごっこは誰もが認める駄作だったのだ。 何がそんなに酷いかは読んで頂ければ一目瞭然なのだが、こんな小説を興味本意にでも皆さんが買って印税が作者にいくのも癪なので、ここでその駄作っぷりを説明する。文、構成、設定、登場人物、ストーリー、全てが悪い。以上。

まあ、リアル鬼ごっこはおもしろくなかったけど、もう一冊の『そのケータイはXX(エクスクロス)で』はこのミスの大賞をとっただけあっておもしろかった。これでこの本も地雷だった暁には僕は発狂し生霊となって世界を恐怖のどん底に突き落としていたことは間違いないだろう。駄作小説のせいで無駄に話しが長くなってしまった。僕がこの日記で書きたかった事は小説の事ではなくて、ビーマニの事だったんだけど、何だかもう既に布団という魔道具により眠気が絶頂を迎えているのでこのまま寝ることにします。おやすみ〜(^0^)/